マカがうつ対策に有効な4つのワケ

うつ病とは?

うつ病とは、強いうつ状態がほぼ毎日続く状態をさします。
通常であれば、嫌なことや辛いことがあって気持ちが沈んでも、楽しいことや嬉しいことがあれば気が紛れたり、時間が経てば沈んだ気持ちが回復されます。
しかし、うつ病になると物事に対する関心や意欲が失われ、憂うつな気持ちや気分の落ち込みだけでなく、不眠や食欲不振など日常生活に支障をきたす様々な症状を併発させます。

うつ病の症状

うつ病の症状には身体に不調が生じる「からだの症状」と精神に不調が生じる「こころの症状」があります

からだの症状

うつ病によるからだの症状には以下のような症状があります。
(1)睡眠障害
布団に入っても眠れなくなる入眠障害、眠れても夜中に何度も目を覚ましてしまう中途覚醒、眠っても朝スッキリ起きられない、または寝ても疲れがとれない熟眠障害などの睡眠障害に悩まされるようになります。
(2)食欲不振
食欲が低下する食欲不振や食事をするのが億劫になったりすることもあれば、反対に過食になってしまうこともあります。
(3)疲労感
睡眠障害によって心身の疲労回復が滞ることで、常に体のだるさや重さが残っている状態が続きます。
また、うつ病になると自律神経のバランスが崩れるので、血流が悪くなり、酸素や栄養が十分に身体に行き届かなくなることも疲労感の要因だといわれています。
(4)ホルモンバランスの乱れ
自律神経とホルモンを司るのは同じ脳の視床下部という場所です。
うつ病によって自律神経が乱れるとホルモンバランスも乱れやすくなります。
その結果、女性であれば月経不順やPMSや更年期症状の悪化などを引き起こし、男性であれば性欲減退や勃起障害が引き起こされます。

こころの症状

うつ病によるこころの症状には以下のような症状があります。
(1)思考力の低下
思考力が低下することで、人が喋っていることが上手く理解できなくなったり、判断力が鈍くなったりします。
また、思考力が低下することにより日常の作業や仕事の効率が落ちることもあります。
(2)意欲の低下
意欲が低下することで、今まで関心のあったものに関心がなくなったり、身だしなみに気を遣わなくなったりします。
また、意欲が低下することで生活にメリハリを感じられなくなります。
(3)気分の落ち込み
わけもなく悲しい気持ちになったり、泣きたくなったり、情緒不安的になります。
やる気や希望なども薄れ、自暴自棄になることもあります。

うつ病の主な原因

うつ病は心の病気だと思われがちですが、うつ病は脳の病気です。
うつ病が起こる原因やメカニズムについては、解明されていない部分が多いため、これが原因と言い切ることはできません。
ただ、現段階では、脳内で人の感情をコントロールしている神経伝達物質のバランスが崩れることでうつ病が発症すると考えられています。

うつ病を予防・改善するためには?

上記でも述べたように、うつ病の発症は脳内で感情をコントロールしている神経伝達物質のバランスが崩れることにあります。
人の脳内は様々な神経伝達物質によって心身の情報を伝えあっているのですが、心身の疲労が長期間続いたり、ストレスが蓄積すると神経伝達物質の量や働きが低下していきます。
とくに、意欲を高める「ノルアドレナリン」や心を落ち着かせる「セロトニン」などの神経伝達物質の機能が滞ると感情が上手くコントロールできなくなります。
加えて、個人の性格や考え方によっても感情が左右され、神経伝達物質のバランスが崩れることでうつ病を発症すると考えられています。
このことから、うつ病を予防・改善するためには神経伝達物質の量や働きを高めて、神経伝達物質のバランスを整えることが重要です。
また、神経伝達物質のバランスを崩す要因である、疲労やストレスを軽減することもうつ病の予防・改善に必要なことです。

マカがうつ対策に有効な4つの理由

マカには直接的にうつを改善する作用はありません。
しかし、マカに含まれる栄養成分がうつ対策に有効な働きを持っています。
そこで今回は、マカがうつ対策に有効な理由を4つご紹介します。

セロトニンの分泌を促進

何度も繰り返しますが、うつ病の原因は脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることによって起こると考えられています。
神経伝達物質には、神経に興奮や緊張をもたらすドーパミン、アセチルコリン、ノルアドレナリンと、神経を調整するセロトニンなどがあります。
神経に興奮や緊張を与える神経伝達物質はその名の通り、神経を高めることでやる気や覇気を促します。
一方、神経を調整する神経伝達物質は神経を落ち着かせたり、リラックスさせたりします。
実は、うつ病患者の多くがセロトニンの分泌が低下していることが判っています。
つまり、うつ病は神経の興奮状態が続きリラックスできていない状態なのです。
セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれていますので、セロトニンの分泌を高めることがうつ病の予防・改善に有効だといわれています。
マカにはセロトニンの材料となるトリプトファンが含まれていますので、セロトニンの分泌を促します。

心を安定させる

マカに含まれるカルシウムは、歯や骨をつくるミネラルとして有名ですが、実は血中にも存在しています。
血中に存在するカルシウムはタンパク質と結合することでカルシウムイオンとなります。
カルシウムイオンは神経の興奮や緊張などを和らげる働きがあります。
ですから、血中のカルシウム濃度が低下すると感情のコントロールが乱れて、イライラや不安感が大きくなります。
マカでカルシウムを摂ることで血中のカルシウム濃度を維持することはうつ病の予防に繋がります。

睡眠の質を改善

うつ病患者の多くが睡眠障害を抱えています。
うつ病から睡眠障害になる方もいれば睡眠障害からうつ病になる方もいるほど、睡眠とうつ病には密接な関係があります。
うつ病を予防するだけでなく、うつ病の進行を防ぐためにも睡眠の質を高めることが非常に重要です。
睡眠の質を高めるためには、眠っている間にしっかりと睡眠ホルモンである「メラトニン」が分泌されることが大切です。
また、睡眠によって心身の回復を十分に行うためには体の再生や修復を促す「成長ホルモン」の分泌も必要です。
マカには、メラトニンの材料となるセロトニンをつくるトリプトファンが含まれているだけでなく、成長ホルモンの分泌を促すアルギニンも含まれていますので、睡眠の質を高めて心身の回復をサポートします。

血行不良を改善

うつ病は自律神経のバランスが崩れている状態です。
自律神経のバランスが崩れると、交感神経(緊張・活動モード)ばかりが刺激されます。
交感神経が過剰に刺激されると、免疫を担っている白血球内に存在する顆粒球が増えます。
顆粒球は死滅する際に大量の活性酸素を発生する性質を持っています。
活性酸素は脂質と結びつく性質がありますので、血中のコレステロールや中性脂肪と結びつき、体にとって有毒な「過酸化脂質」を作り出します。
過酸化脂質によって血液はドロドロになり、血流が悪化すると、うつ症状がさらに進行するだけでなく、自律神経失調症などを併発する恐れもあります。
マカに含まれるアルギニンは、一酸化窒素を生成することで血管を拡張し、血液の流れを促す働きがあります。
また、マカに含まれるBCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)は筋肉づくりをサポーとするアミノ酸ですので、筋力を維持することで血流の低下を防ぎます。
さらに、マカに含まれるビタミンEには活性酸素を除去する働きがありますので、過酸化脂質の生成を抑制することで血流の悪化を予防します。

マカで早期のうつ対策を!

うつ病の治療は早ければ早いほど高い効果を発揮します。
それは、うつ病対策も同じです。対策が早ければ早いほど高い効果を発揮します。
うつ病はこころやからだの病気ではなく脳の病気ですので、少しの休息で回復するものではありません。
放っておくと悪化しやすい特徴がありますので、早めのうつ対策が、早期回復にも繋がります。
今現在うつ病に悩まされている方はもちろん、うつ病予備軍の方も、うつ対策に効果的な栄養がバランスよく補給できるマカの摂取がおすすめですよ。

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