マカが母乳の分泌を促進

母乳は「白い血液」

母乳は女性の乳房に張り巡らされている毛細血管に取りこまれた血液から作られます。
血液は赤い色をしていますが、母乳が赤色ではなく白色の理由は血液の色素成分である赤血球が取り込まれないからです。
このような経緯から、母乳は「白い血液」とも呼ばれています。

マカは母乳づくりをサポートする!

上記でも述べたように母乳は血液から作られていますので、栄養が不足して血液が上手く作られなくなったり、血流が悪くなったりすると、母乳が上手く作られなくなります。
マカには母乳づくりをサポートする栄養が豊富に含まれています。
では、マカが母乳づくりをサポートする理由を3つご紹介します。

(1)栄養をバランスよく補給
母乳に含まれる栄養成分は主に、タンパク質、各種アミノ酸、各種ミネラル、各種ビタミン、脂肪、炭水化物、糖質です。
栄養バランスが偏った食事をしていると母乳の栄養も偏って、母乳の味も変わります。
例えば、甘いものを摂り過ぎていると甘ったるい母乳になったり、大豆製品ばかりを摂っていると渋い味の母乳になったり、脂質の多いものばかりと摂っていると脂っこい母乳が出たりします。
母乳の栄養や味を一定に保つためにも栄養バランスのよい食事が重要です。
マカにはアミノ酸、ミネラル、ビタミンなどがバランスよく含まれているだけでなく、血液の原料となるタンパク質と鉄も豊富に含まれています。

(2)血行不良を予防して母乳の分泌をサポート
・アルギニンが血行を促進
身体が冷えると血行不良になります。
母乳の原料は血液ですので、血行が悪くなると乳腺にも上手く血液が届かなくなり母乳が出づらくなります。
マカに含まれるアルギニンは一酸化窒素を生成することで血管を拡張し、血液の流れを促す働きがあります。

・BCAAで基礎代謝を上げて冷え性を予防
また、マカに含まれるアミノ酸は筋肉の材料となるだけでなく、筋肉作りに重要なアミノ酸「BCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)」も含まれていますので、筋肉量の低下を防ぎ、筋力増強をサポートします。
筋肉量が上がると基礎代謝も高まり、熱量が増えます。
身体の熱量が大きくなると、体が冷えづらくなりますので、冷え性を予防・改善します。

・ビタミンEで血行不良を予防
さらに、マカに含まれるビタミンEには活性酸素を除去する抗酸化作用があります。
活性酸素はコレステロールや中性脂肪と結合して血液を詰まらせる「過酸化脂質」を作ります。過酸化脂質は血液をドロドロにして、血流を悪くします。
ビタミンEの抗酸化作用で活性酸素を除去することで、過酸化脂質の生成を抑制し、血行不良を予防します。
マカのこれらの働きによって血行不良を予防・改善することで母乳の分泌をサポートします。

(3)母乳をつくるホルモンの分泌を促進
・ストレスは母乳の出を悪くする
母乳を分泌するためには「プロラクチン」と「オキシトシン」というホルモンが分泌されることが大切です。
プロラクチンは主に赤ちゃんがおっぱいを吸うことで分泌されるホルモンで、母乳を作るように指示をします。
プロラクチンの指示によって作られた母乳は、オキシトシンの指示によって母乳を出します。
これらのホルモン分泌が低下すると、母乳が上手く出なくなります。

母乳を分泌するために大切なホルモン分泌を低下させる一因がストレスです。
つまり、母乳をしっかりと分泌させるためにはストレスを軽減させることが大切です。
ストレスを軽減するためには、ストレスによって乱れた自律神経を整えることが重要です。

・ストレスを軽減するカルシウムとトリプトファン
マカには興奮やイライラを鎮めるカルシウム、心身をリラックスさせる神経伝達物質「セロトニン」を作るトリプトファンが含まれています。
また、トリプトファンから作られたセロトニンは睡眠ホルモン「メラトニン」の材料となりますので、睡眠の質を高めて自律神経の乱れを整えます。
このようにマカはストレスを軽減させることで、母乳の分泌を促すホルモン分泌をサポートします。

美味しい母乳は母体の食事からつくる

赤ちゃんは母乳で育てたいと思っている方は、栄養バランスの良い食事を心がけることが重要です。
しかし、母乳が必要な時期は慣れない育児や家事で精神的にも肉体的にも疲れやすい時期でもあります。
マカには偏りがちな栄養を補ってくれる栄養成分が豊富に含まれているだけでなく、母乳づくりをサポートする栄養も含まれています。
食事だけで栄養バランスの良い食事を摂るのは難しい方は、サプリメントなどの助けを借りて栄養を補ってみてはいかがでしょうか。

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