マカでストレスに負けない体へ

ストレスによる弊害

ストレスが体に悪いということは誰もが知っていることです。
しかし、ストレスがどのように心身に不調をもたらすのかは意外と知られていません。
人の体は強いストレスを受け続けると、肉体と精神、両方に弊害をもたらします。
例えば、肉体面では頭痛、肩こり、眼精疲労、めまい、動悸、息切れ、下痢、不眠などがあり、精神面ではイライラ、不安感、憂うつ感、気分の落ち込み、やる気の低下などがあります。
そして、これらの症状が悪化するとうつ病や自律神経失調症、狭心症や心筋梗塞、胃潰瘍、胃ガンなどを引き起こします。

マカの抗ストレス作用

ストレスは病気を引き起こす大きなきっかけとなります。
ストレスから心身を守るためには、ストレスの蓄積を防ぎ、ストレス耐性の強い身体をつくることが大切です。
そのために活躍するのが「マカ」です。
マカにはストレスを和らげるビタミン、ミネラル、アミノ酸がバランスよく含まれています。
では、マカに含まれるビタミン、ミネラル、アミノ酸はどのようにストレスに作用してくれるのでしょうか?

ビタミンの抗ストレス作用

ビタミンB群でストレス対策

人の体はストレスを受けると、ストレスから体を守るために抗ストレスホルモン「コルチゾール」が分泌されます。
マカに含まれるビタミンB群はコルチゾールの合成を助ける働きがありますので、ビタミンB群が体内に豊富に備わっていることでストレスに強い体をつくります。
また、ビタミンB群は神経を正常に保つ作用もありますので、ストレスによるイライラや不安感を緩和する働きもあります。
さらに、人の脳はストレスに対処するときに脳の栄養源であるブドウ糖をエネルギーに作り変えますが、その際にもビタミンB群が必要です。
ビタミンB群が不足すると脳がエネルギー不足に陥り、集中力ややる気が低下してしまいます。

ビタミンEの抗酸化作用

さらに、マカに含まれるビタミンEには、ストレスによって増える活性酸素を除去する抗酸化作用もあります。
増え過ぎた活性酸素は細胞を傷つけて、心身を老化させたり、動脈硬化や生活習慣病、ガンなど、数多くの疾患をもたらす原因となりますので、抗酸化作用のあるものを積極的に摂って活性酸素を除去することが重要です。
マカに含まれるビタミンはミネラルやアミノ酸と比べる少量なのですが、色の濃い赤や紫のマカには比較的多くのビタミンが含まれていますので、ビタミンの抗ストレス作用を期待する場合は色の濃いマカを選びましょう。

ミネラルの抗ストレス効果

カルシウムの持つ重要な働き

マカにはミネラルがバランスよく含まれています。
その中でもとくにストレスの緩和に役立つミネラルが「カルシウム」です。
カルシウムといえば、丈夫な骨をつくるためには欠かせないミネラルです。
実際に、体内のカルシウムの99%が骨や歯に存在しています。
しかし、血中に存在する残りの1%も非常に重要な役割を担っているのです。
残り1%のカルシウムは、筋肉を収縮させたり、血液を全身に運んだりと、体の機能が正常に働くためのサポートをしています。
そしてその一つに、「神経の伝達」があります。
人の脳は、体の様々な箇所からあらゆる情報が入ってきます。
情報とは、「痛み」や「かゆみ」といった肉体的な情報から、「悲しみ」や「喜び」などの精神的な情報まで様々です。
体からあらゆる情報を得た脳はそれぞれに対処するために身体の各部分に指令を伝えます。
脳からの指令を体に伝えるのが神経です。
カルシウムが不足すると神経の伝達が上手くいかなくなり、感情がコントロールできなくなったり、神経が興奮したり、記憶力や集中力が低下したりします。

マカは特にカルシウムが豊富

ストレスを強く感じると、身体はストレスから身を守るために副腎皮質ホルモンを分泌します。この副腎皮質ホルモンは尿と一緒にカルシウムを体外へ排出する作用があります。
つまり、強いストレスを感じ続けるとカルシウムが不足し続けるということです。
上記でも述べたように、血中に存在する1%のカルシウムは心身を正常に保つことでストレスに強い体をつくる重要なミネラルです。
マカには多くのミネラルが含まれていますが、とくにカルシウムが豊富に含まれています。さらに、マカにはカルシウムの働きをサポートし、相乗効果をもたらすマグネシウムも含まれていますので、よりストレスに負けない体を維持します。

「アミノ酸」の抗ストレス効果

アミノ酸は多角的にストレスに強い体をつくる

マカには体内で合成できる非必須アミノ酸と、体内で合成することのできない必須アミノ酸がバランスよく含まれています。
アミノ酸は、内臓、皮膚、筋肉、髪、血液など、身体の全身の材料となるだけでなく、筋肉をつくって全身に酸素を運んだりと、人の健康を維持するために必要不可欠な栄養成分です。
とくに、マカに含まれるバリン、ロイシン、イソロイシンといったアミノ酸は筋肉作りに関係のあるアミノ酸ですので、筋力UPが期待できます。
筋力がUPすると体力ややる気も高まりますので、ストレスに強い身体をつくります。
また、マカに含まれるグルタミン酸は消化吸収を良くしたり、腸内の細菌やウイルスの侵入を防ぐ作用を持っています。
ストレスに弱い腸を守ることでストレス症状を防ぎます。
さらに、マカに含まれアルギニンには肝機能を高める働きがありますので、肝臓の働きを強化することで免疫力を高めます。

トリプトファンのストレス緩和効果

ほかにも、マカに含まれるトリプトファンは幸せホルモン「セロトニン」の材料になります。
人の脳は強いストレスを感じると、神経を興奮させるノルアドレナリンの働きを抑制し、精神を安定させるセロトニンを分泌することで自律神経のバランスを整えます。
そして、セロトニンは夜になると睡眠を促す「メラトニン」に変化します。
トリプトファンが不足するとメラトニンも上手く作れなくなりますので、睡眠の質が低下して、心身の回復が滞ります。
セロトニンとメラトニンを作るためにはトリプトファンが必要不可欠です。
トリプトファンは体内で合成することのできない必須アミノ酸ですので、食事から積極的に摂らなければなりません。
マカにはストレスへの抵抗力を上げるアミノ酸だけでなく、自律神経の乱れを整えるトリプトファンも含まれていますので、非常に強い抗ストレス効果が期待できます。

マカでストレスに負けない体へ!

現代で生きている限り、ストレスを回避することはできません。
しかし、食事や運動などの生活習慣でストレスを和らげなければ、様々な不調や病気を招く恐れがあります。
ストレスと上手く付き合っていくためには、自分がリラックスできる時間を確保したり、小休憩を挟みながら作業をしたりといった工夫を生活に取り入れるだけでなく、いくつもの抗ストレス作用を持つマカを摂ることも大切ですよ。

【参考文献】
マカで抗ストレス
http://www.ahnh.org/maca10.html

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