αリポ酸とマカの相乗効果とは?

αリポ酸とは?

人の体はエネルギーがあるから活動ができます。
体内のエネルギーはエネルギー源となる糖質や脂質などを細胞内で変換して作られます。
糖質や脂質をエネルギー変換するのは細胞内に存在するミトコンドリアです。
人の身体は約60兆個もの細胞で成り立っていますが、その細胞の全てにミトコンドリアは存在しています。
そしてそのミトコンドリアと一緒に、私たちの身体すべての細胞に存在しているのがαリポ酸です。

αリポ酸の働き

(1)ミトコンドリアのサポート
αリポ酸はミトコンドリアが行うエネルギー産生の過程で、補酵素として活躍しています。
αリポ酸があることで、必要な栄養がミトコンドリアにスムーズに届けられるのです。
つまり、αリポ酸はミトコンドリアの代謝を助ける役割を担っているのです。
ですから、細胞からαリポ酸が減少すると摂り入れたエネルギー源が上手くミトコンドリアに運ばれず、エネルギー生産効率が落ちます。
エネルギー生産効率が落ちると、疲れやすくなったり、代謝が落ちて太りやすくなったり、血行不良になったりと、様々な不調を招きます。

(2)強力な抗酸化作用
αリポ酸は活性酸素の増加を抑制する抗酸化作用もあります。
抗酸化作用を持つ栄養成分は他にもありますが、αリポ酸はその中でもとくに抗酸化力が強いビタミンCやビタミンEの400倍もの抗酸化力があるといわれています。
また、αリポ酸は活性酸素を除去した後に酸化してしまったビタミンCやビタミンEを還元することで、再び抗酸化作用を復活させる働きもあります。

生命維持だけでなく、美容面や健康面でも重要なαリポ酸ですが、40歳以降から減少していくことが判っています。
老化現象を抑制し、いつまでも健康で若々しく過ごしていくためには、年齢とともに減少していくαリポ酸を補充することが大切です。
では、αリポ酸を補充するとどんな効果が期待できるのでしょうか?

αリポ酸の効果

(1)美肌効果
上記でも述べたように、αリポ酸の抗酸化力はビタミンCやビタミンEの400倍といわれています。
増え過ぎた活性酸素は肌細胞にダメージを与えて、シミやそばかすなどを引き起こすだけでなく、肌から潤い成分を奪います。
その結果、肌は乾燥しやすくなり、ハリや弾力も失われます。
ハリ、ツヤのある美しい肌を維持するためには、活性酸素から身を守ることが重要です。
体内にも活性酸素の酸化から細胞を守る抗酸化力が備わっていますが、年齢とともに抗酸化力は低下していきます。
その結果、活性酸素によるダメージも年齢とともに大きくなっていくのです。
αリポ酸を補充して抗酸化力を高めることで、活性酸素によるダメージを減らし、美肌をサポートします。

(2)アンチエイジング効果
肌が老化する主な原因は活性酸素にあります。
そしてもう一つ、活性酸素以外に肌老化を引き起こす大きな原因があります。
それは「糖化」です。
糖化とは、過剰に摂取し続けた糖がタンパク質と結びつくことで細胞の老化を促す「AGEs(エージーイー)」を作り出すことです。
糖化によって肌細胞に存在するコラーゲンやエラスチンがダメージを受けると、肌のうるおい、弾力、ハリ、つやが失われます。
その結果、肌老化が悪化してしまうのです。
αリポ酸はミトコンドリアの糖代謝をサポートする働きがありますので、糖の蓄積を予防し、糖化を防ぎます。
また、αリポ酸には活性酸素を除去する抗酸化作用もありますので、強いアンチエイジング効果が期待できます。

(3)疲労回復効果
上記でも述べたようにαリポ酸はミトコンドリアの働きを助ける役割があります。
ミトコンドリアの働きをサポートすることで、エネルギー生産効率を高めます。
エネルギー生産効率が良くなると、体内でエネルギーを常に作り続けることができますので、疲労回復がスムーズになります。
また、αリポ酸には強力な抗酸化作用もありますので、活性酸素による細胞のダメージを防ぐことで疲れにくい身体を維持します。

(4)糖尿病の予防効果
αリポ酸はミトコンドリアのエネルギー変換を助ける働きがありますが、それ以外にも、グルコースを細胞内に取り込むサポートもします。
体内に取り込まれた糖質は消化した後、グルコースとなります。
炭水化物を多く摂ると血中のグルコースが増えて、血糖値が上がりますが、エネルギーとしてミトコンドリアにグルコースが消費されると血糖値は下がります。
つまり、αリポ酸はミトコンドリアにグルコースをエネルギーとして消費させることで、血糖値の上昇を防いでくれるのです。
さらに、αリポ酸はインスリンの働きを促して血糖値を安定させる作用もあります。
このような働きを持つことから、ヨーロッパではαリポ酸の性質を糖尿病の治療薬としても用いています。
糖尿病は、血中の糖が増えすぎて血糖値が高くなる病気です。
αリポ酸は、糖のエネルギー代謝をサポートすることで血糖値の上昇を抑え、糖尿病を予防します。

このように、人の生命維持にとっても、健康や美容面にとっても重要な働きを担っているαリポ酸ですが、一緒に摂ることでさらに相乗効果が期待できるものがあります。
それがマカです。
では、マカのどのような働きがαリポ酸の働きを高めるのでしょうか?

αリポ酸の効果を高めるマカの働き

(1)美肌、アンチエイジング作用
αリポ酸には強力な抗酸化作用がありますが、マカにも活性酸素を除去するビタミンEと細胞を酸化から守る亜鉛が含まれています。
増えすぎた活性酸素は肌の潤いや弾力を維持しているヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンなどのうるおい成分を破壊するだけでなく、肌のバリア機能を低下させて、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルを引き起こします。
さらに、活性酸素は脂肪と結びつくことで、毛穴の黒ずみの原因にもなる「過酸化脂質」を作ります。
マカで活性酸素を除去することで、肌のシワやしみ、たるみ、肌トラブルを予防します。
また、αリポ酸には活性酸素を除去して役目を終えたビタミンEを還元して、抗酸力を復活させる働きもありますので、マカと一緒に摂ることでより強力な抗酸化作用が期待出来ます。

(2)疲労回復促進作用
疲労を回復するためにはエネルギーが重要です。
αリポ酸はエネルギー生産効率を高める働きがありますが、マカにも糖質のエネルギー変換をサポートするビタミンB1、脂質のエネルギー変換をサポートするビタミンB、ビタミンB12が含まれています マカを摂って、摂り入れたエネルギー源を素早くエネルギーに作り換えることで、疲労回復を促します。

(3)生活習慣病を予防
体内で増え過ぎた活性酸素は、脂質と結合することで過酸化脂質をつくります。
過酸化脂質は血管壁に付着すると血管を詰まらせて、動脈硬化を悪化させます。
動脈硬化は高血圧や高血糖、心筋梗塞などの生活習慣病を引き起こすリスク要因です。
マカに含まれるビタミンEは活性酸素を除去する作用がありますので、過酸化脂質の生成を抑制します。
また、マカに含まれるアルギニンには一酸化窒素を生成することで血管を拡張し、血液の流れを良くする働きがあります。
血液循環を良くすることで、血液の詰まりを防ぎます。
αリポ酸にも強力な抗酸化作用がありますので、マカと一緒に摂ることで、動脈硬化の悪化を防ぎ、生活習慣病を予防します。

マカとαリポ酸で相乗効果を!

このように、マカとαリポ酸にはそれぞれの持つ効果を高める働きを持っています。
美肌、アンチエイジング、疲労回復、糖尿病の予防効果を期待している方は、マカやαリポ酸を単独で摂るよりも一緒に摂った方がより高い効果が期待できますよ。
マカとαリポ酸を一緒に摂って相乗効果を狙いましょう!

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