マカとアルギニンは併用しても大丈夫?

マカに含まれるアルギニンの働き

マカにはアミノ酸であるアルギニンが含まれています。
アルギニンは体内で合成することのできる非必須アミノ酸なのですが、体内で作り出せる量が少ないアミノ酸ですので、必須アミノ酸に近い準必須アミノ酸とも呼ばれています。
ではマカに含まれるアルギニンはどんな働きを持っているのでしょうか?

(1)成長ホルモンの合成を促進
アルギニンの主な働きの一つが成長ホルモンの合成の促進です。
成長ホルモンは身長を伸ばしたり、骨や筋肉の成長を促したりするホルモンですので成長期のこどもはもちろん大人にとっても重要なホルモンです。
アルギニンは脳下垂体を刺激することで成長ホルモンの合成を促します。
ちなみに、マカには成長ホルモンの合成をサポートするトリプトファン、グリシン、チロシンなども含まれていますので、アルギニン単独で摂るよりも高い効果が期待できます。

(2)アンモニアの解毒
アルギニンの主な働きの一つがアンモニアの解毒です。
アルギニンは肝臓でアンモニア代謝をサポートすることで、アンモニアの解毒を促します。
アンモニアがスムーズに解毒されることで、疲労回復やエネルギー生産効率がスムーズに行われます。

(3)免疫力強化
アルギニンの主な働きの一つが免疫力の強化です。
免疫力を高めるためには免疫力を司る様々な免疫細胞の働きを活性化させることが重要です。
アルギニンは、免疫細胞の一つ「マクロファージ」の働きを活性化させる働きがあります。
マクロファージは体内に侵入した細菌やウイルスなどを排除する働きを担っていますので、アルギニンによってマクロファージの働きが活性化することで免疫力が強化されます。

(4)血流促進作用
アルギニンの主な働きの一つが血流の促進です。
アルギニンは血管内で一酸化窒素を生成することで血管を拡張し、血流を促したり、血流量を増やしたりします。
血流が促進されると、高血圧や高血糖などの生活習慣病の予防が期待されるだけでなく、男性特有の勃起不全の予防・改善にも効果的です。

(5)脂肪燃焼を促進
アルギニンの主な働きの一つが脂肪燃焼作用の促進です。
脂肪を燃やすためにはまず脂肪燃焼酵素「リパーゼ」の働きを活性化し、脂肪を分解する必要があります。
アルギニンはリパーゼの働きを活性化する働きがありますので、脂肪分解を促し、脂肪が燃えやすい体をつくります。

(6)肌のうるおいを維持
アルギニンの主な働きの一つがうるおい成分の生成です。
肌表面の角質層の水分保持に必要なうるおい成分「天然保湿因子」の約40%はアミノ酸でできています。
アルギニンもアミノ酸の一つですので、うるおい成分の生成を促します。
また、アルギニンはアルギナーゼという酵素によって分解されると、保湿効果を持つ「尿素」を生成します。
アルギニンはうるおい成分を生成することで乾燥から肌を守ります。

マカとアルギニンの併用はOK?

マカにアルギニンは含まれているものの、それとは別にアルギニン単独のサプリメントを摂りたいと考えている方もいるでしょう。
しかし、マカとアルギニンのサプリメントを併用すると過剰摂取になってしまうのでは?と不安になりますよね。
体質や体重などによっても摂取量は異なりますが、成人の場合アルギニンの1日の摂取量は9g以下といわれています。

マカ100gに含まれるアルギニン含有量はおよそ600mgです。
ですから、マカとアルギニンのサプリメントを併用しても、アルギニンのサプリメントを摂り過ぎない限り、過剰摂取にはなりません。
むしろ、アルギニンの持つ効果をしっかりと得るためには1日およそ3gのアルギニンは必要ですので、アルギニンの効果を得るためにはマカの摂取だけで不十分ともいえます。
アルギニンに特化して効果を実感したい方は、マカ+アルギニンのサプリメントがおすすめですよ。

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