マカとガラナが配合されたサプリメントの効果

ガラナとは?

ガラナとは南米ブラジルを原産地とする植物です。
ガラナの種子には、カフェイン、テオフェリン、テオプロミン、テルペン、タンニン、サポニン、アルカノイドなど豊富な栄養成分が含まれていることから、滋養強壮、体力回復などに用いられています。
ガラナの大きな特徴は、ガラナ特有のカフェイン「ガラニン」にあります。

・ガラナのカフェイン「ガラニン」とは?
コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインは、中枢神経系を興奮させて、集中力を高めたり眠気を抑制したりします。
しかし、カフェインを摂取しすぎると、頭痛、不眠、下痢などを引き起こす恐れがあります。
また、妊婦がカフェインを摂取し過ぎると、胎児の発育が阻害され、流産する可能性が高くなります。
さらに、カフェインを日常的に摂取していると体にカフェイン耐性が出来てしまい、より多くのカフェインを欲するようになる、「カフェイン依存症」を引き起こすこともあります。

ガラナの種子に含まれる「ガラニン」には、コーヒーの3?5倍のカフェインが含まれています。
多量のカフェインが含まれていると摂取が心配ですが、ガラニンの特徴は、少しずつ体に放出されていくので、反応が穏やかで長続きします。
そのため、身体にも優しく、わずかな摂取で効果実感が得られるというメリットがあります。

ガラニンの効果

ガラナに含まれるガラニンを摂ることで期待される効果をご紹介します。

(1)アドレナリン分泌で運動能力UP
神経伝達物質のアデノシンがガラニンを受け取ると、交感神経が刺激されます。
ガラニンによって交感神経が優位になると、脳は活動・緊張モードになり、副腎からアドレナリンが分泌されます。
アドレナリンは集中力を高めたり、心臓の収縮を活発にしたり、呼吸を早くする働きがあります。
これらの働きによって、一時的に運動能力が高まります。

(2)心機能を高めて疲労回復を促進
ガラニンは心臓の収縮を活発にして、血液量を増加させます。
心臓から送り出される血液量が増えると、全身の隅々にまで酸素や栄養が運ばれます。
全身に酸素やエネルギーとなる栄養が行き渡ることで、疲労回復がスムーズになります。

(3)キサンチン誘導体でむくみ予防・改善
ガラニンには、尿細管において水の再吸収を抑えたり、腎臓の血流を促したりする「キサンチン誘導体」が含まれています。
簡単にいうと、キサンチン誘導体は余分な水分を排出する働きを持っているのです。
余分な水分を排出させることで、むくみを予防・改善へと促します。

(4)EDの予防・改善をサポート
ガラニンには血流を促すアドレナリンの放出を促す働きがあります。
また、ガラナには「テオプロミン」という中枢神経を刺激して、脳を興奮させる成分も含まれています。
さらに、ガラナに含まれるタンニンには抗酸化作用がありますので、動脈硬化を防いだり、血液をサラサラにしたりします。
これらの働きにより、勃起の持続をサポートします。

(5)ガラニンでアルツハイマー病の予防
アルツハイマー病は、脳にベータアミロイドというタンパク質が大量に溜まって、神経細胞が死滅してしまうことが原因だと考えられています。
カフェインにはアミロイドベータの生成を抑制する働きがあります。

実際に、生まれつきアミロイドベータが蓄積しやすいマウスに、水に溶かしたカフェインを約一ヶ月与えたところ、カフェインを与えないマウスに比べて、カフェイン水を与えていたマウスの記憶力の低下が改善したという研究結果もあります。
また、カフェイン水を与えていたマウスは脳のアミロイドベータが5割程度減少していたそうです。

これにより、カフェインにはアミロイドベータを生成する酵素の働きを抑制することが証明されました。
この働きにより、カフェインにはアルツハイマー病を予防する効果があるといわれています。
ガラニンにはコーヒーの3倍以上ものカフェインが含まれていますので、より高い効果が期待できます。

ガラナとマカで相乗効果

上記で述べたように、ガラナには様々な健康効果が期待されています。
そんなガラナと相性が良いのがマカです。
マカにはガラナの効果をさらに高める働きがあります。
では、マカはどのようにしてガラナの効果をサポートするのでしょうか?

(1)筋力UP、疲労回復で運動能力UP
ガラナは交感神経を刺激して、アドレナリンを分泌させます。
アドレナリンが分泌されることで、集中力が高まったり、心臓の収縮が活発になったりして一時的に運動能力が高まります。
マカには、筋肉の材料となるアミノ酸が豊富に含まれていますので、筋力を維持・向上させることで運動能力UPを促します。
さらに、マカでアミノ酸を摂ることで筋肉疲労を抑え、疲労回復を促すことで、運動効率も高めます。

(2)血液をサラサラにして疲労回復を促進
ガラナは心臓の収縮を活発にして、血液量を増加させることで、疲労回復を促します。
マカには一酸化窒素を生成することで、血管を拡張し、血液の流れを促すアルギニンや、動脈硬化を悪化させる「過酸化脂質」をつくる活性酸素を除去するビタミンEも含まれています。
マカは血管の詰まりを防ぎ、血液をサラサラにすることで全身に酸素や栄養を届け、疲労回復を促します。

(3)アミノ酸とミネラルでむくみ予防・改善
ガラニンは利尿作用を持つ「キサンチン誘導体」によってむくみを予防・改善へと促します。
マカは、豊富なアミノ酸が余分な水分や老廃物を排出する「アルブミン」を生成したり、体内の塩分濃度を調節してくれるミネラルによって、むくみを予防・改善へと促します。

(4)EDの予防・改善をサポート
ガラナは、血流を促すアドレナリンの放出を促したり、中枢神経を刺激するテオプロミンなどによって勃起の持続をサポートします。
マカは、一酸化窒素を生成して、血液の流れを促すアルギニンによって、陰茎海綿体に十分な血液を届けます。
これにより、勃起の持続をサポートします。

また、マカに含まれるアルギニンは成長ホルモンの分泌を促す働きがあり、トリプトファンは質の良い睡眠を促す睡眠ホルモン「メラトニン」をつくるセロトニンの材料となります。
マカで睡眠の質が良くなることで、精力の維持・向上をサポートします。

さらに、マカのビタミンEは血液をドロドロにする過酸化脂質をつくる活性酸素を除去することで、動脈硬化を防ぎ、高血圧や高血糖を予防します。
高血圧や高血糖を予防することで、EDのリスクを軽減します。

(5)脳を活性化してアルツハイマー病の予防・抑制
ガラニンは、アルツハイマー病の原因とされるアミロイドベータを生成する酵素の働きを抑制することで、アルツハイマー病を予防します。
アルツハイマー病の発症原因は未だに解明されていない部分が多いのですが、アミロイドベータによって大量の活性酸素が発生することで脳細胞が破壊されることも、アルツハイマー病を進行させる一因だと考えられています。
マカには脳を活性化するビタミンB12や活性酸素を除去するビタミンEが含まれていますので、体内の抗酸化力を高めて、脳を活性化します。

マカとガラナは一緒に摂る!

ガラナとマカは、働きは異なるものの、同じ効果が期待されています。
ですから、それぞれを単独で摂るよりも、一緒に摂ることでより高い効果が期待出来ます。
上記の効果だけでなく、ガラナには、ストレスの緩和、うつ症状の予防、殺菌作用、鎮痛作用、喘息の抑制なども期待されています。
マカ、もしくはガラナのどちらかの摂取を検討されている方は、マカとガラナが配合されたサプリメントの摂取をおすすめします!

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