マカに含まれる「アントシアニン」の効果とは?

マカに含まれる「アントシアニン」とは?

アントシアニンは色の濃いマカに豊富

マカはビタミンやミネラル、アミノ酸がバランスよく含まれていることから、疲労回復、食欲増進、体力増強、ストレスの緩和効果などが期待されています。
そんなマカの正体はカブやダイコンに似ている円すい型の根菜です。
マカには、白、黒、黄色、ピンク、濃い紫など様々な種類があり、色の濃いマカほどポリフェノールの一種である「アントシアニン」が豊富に含まれています。

アントシアニンは色素成分

ブルーベリーで有名なアントシアニンですが、その正体はナスや紫いもなどの有色野菜やカシスやブドウなどの果物に含まれる天然色素成分です。
アントシアニンは、植物が紫外線やウイルスから自身を守るために生成されていることから、人に対しても活性酸素を除去する抗酸化作用が期待されています。
また、アントシアニンは合成着色料に比べて安全性が高いことから加工食品の着色料としても使用されています。
では、アントシアニンを摂るとどんな効果が期待できるのでしょうか?

アントシアニンに期待される効果

視覚機能の低下を予防・改善

人の視覚を司る細胞の中には、赤いタンパク質と呼ばれる「ロドプシン」という物質が含まれています。
ロドプシンの主な働きは、ものを「見る」ことにあります。
ですから、ロドプシンの働きが低下すると視界が曇ったり、ものが見えにくくなったりします。
アントシアニンにはロドプシンの合成を促す働きがあります。
ロドプシンの合成が促されることで、視覚機能の低下を予防し、高める効果が期待されています。

冷え症、むくみの予防・改善

身体を巡る血流が悪くなると、体内でつくった熱を血液を通して全身に届けられなくなります。さらに、血流が悪くなると体内に蓄積された老廃物や疲労物質を上手く排出できなくなりますので、新鮮な血液を全身に届けられなくなります。
これにより、冷え性やむくみが生じます。
冷え性やむくみの予防・改善には血流を改善することが重要です。
アントシアニンには末梢血管を拡張して、血流を促進する働きがあります。
血液循環が良くなることで、冷え性やむくみを予防・改善へと導きます。

白内障、緑内障、老眼予防

活性酸素とは

本来、活性酸素は体内に侵入してきた細菌やウイルスを攻撃してくれる働きを担っているのですが、増え過ぎると健康な細胞までも酸化させます。
細胞が酸化すると、肌老化が悪化するだけでなく、高血圧や高血糖、動脈硬化などの生活習慣病のリスクを高めます。
さらに、活性酸素は目の働きとも関係性が強く、あらゆる目の病気を発症させるリスクも高くなるのです。

抗酸化作用で眼病予防

そんな活性酸素ですが、実は目の老化も進行させるのです。
体内に取り込まれた酸素の2%は活性酸素に変化しますので、酸素の発生が多い箇所ほど活性酸素のダメージが大きくなります。
目には毛細血管が無数に走っていますので、機能を正常に維持するためには大量の酸素が必要になります。
そのため、活性酸素の発生も多い箇所です。
活性酸素が増えると、白内障や緑内障、黄斑変性症など、様々な目の老化を招くリスクを高めます。
アントシアニンには抗酸化作用を持つポリフェノールの一種ですので、過剰に発生した活性酸素を除去します。
活性酸素の増加を抑えることで、老眼を予防します。

アンチエイジング

酸化ストレスによる悪影響

上記でも述べたように、私たちが呼吸によって取り入れた酸素の2%が活性酸素になります。
活性酸素は、その強力な酸化力で体内に侵入した細菌やウイルスから体を守ったり、酵素の働きを促したりといった働きがあるのですが、増え過ぎると健康な細胞までもダメージを受けてしまいます。
すると、酸化していく肌を守るために肌細胞からメラニン色素が生成されます。
大量の活性酸素によって多くのメラニン色素が生成されると、ターンオーバーでは排出が間に合わず、しみやそばかすとなってしまいます。
また、活性酸素は肌のハリや弾力を維持するコラーゲンや、肌のうるおいを保つコラーゲンやエラスチンを破壊して、しわやたるみを悪化させます。
さらに、増え過ぎた活性酸素は、毛髪の色素成分である「メラノサイト」を攻撃して、白髪を引き起こしたり、免疫細胞の働きを低下させて免疫力を低下させたりします。
さらに、活性酸素によってタンパク質や糖質、脂質などが酸化すると動脈硬化が悪化して、生活習慣病のリスクを高めます。
このように増え過ぎた活性酸素による健康被害を酸化ストレスといいます。

抗酸化作用で酸化ストレスを軽減

酸化ストレスを軽減するためには、抗酸化力のあるものを積極的に摂ることが重要です。
アントシアニンは強い抗酸化作用を持つだけでなく、同じく抗酸化作用を持つビタミンCと一緒に摂ることでビタミンCの持つ抗酸化力を高めます。
強い抗酸化力によって酸化ストレスを軽減することで、アンチエイジングを促します。

メタボ予防

メタボリックシンドロームは、食べ過ぎや運動不足などの生活習慣の乱れから内臓脂肪が蓄積する内臓脂肪型肥満に加えて、中性脂肪や血圧、血糖値が高かったりすることです。
40歳以上の男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボ予備軍ともいわれています。
メタボは糖尿病や高血圧症のリスクを高めますので、心疾患や脳梗塞といった病気を引き起こす恐れもあります。
アントシアニンにはメタボを予防する働きがあるだけでなく、血圧の上昇を抑えたり、動脈硬化の進行を抑制する働きもあります。
実際にマウスを使った実験においても、アントシアニンが内臓脂肪の蓄積を抑制する効果が認められています。
アントシアニンによってメタボを予防することは、動脈硬化や生活習慣病の予防にも繋がります。

花粉症予防・緩和

花粉症は、アレルゲンが体内に入ることで体が過剰な防御反応を起こしてしまい、炎症が起こることで生じます。
つまり花粉症によって生じるくしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状は、正確には花粉症によって生じるのではなく、体内の免疫機能が異物を追い出そうとする防衛反応なのです。
このようなアレルギー反応を引き起こす原因物質が「ヒスタミン」です。
ヒスタミンが過剰に分泌されると、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどが生じます。
ですから、辛いアレルギー症状を改善するためにはヒスタミンの分泌を抑えることが重要なのです。
近年の研究によって、アントシアニンの抗酸化作用が体内でヒスタミンの放出を抑制する効果があることがわかりました。
ヒスタミンの放出を抑制することで、アレルギー症状も抑えられますので、花粉症の予防・緩和に効果的です。

目だけではないアントシアニンの効果

アントシアニンといえば目の効果ばかりが注目されがちですが、実は人の健康を維持するためには大切な働きをいくつも担っているのです。
しかし、アントシアニンは摂取しても24時間以内に排出されてしますので、摂り溜めておくことができません。
だからといってブルーベリーを毎日食べることは難しいですよね。
マカのサプリメントであれば毎日アントシアニンを摂ることができますし、アントシアニン以外にもアミノ酸やミネラルが豊富に含まれています。
アントシアニンの効果を得るためには、マカでの摂取がおすすめです。

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