マカに含まれるミネラルの働き

マカに含まれるミネラルの重要性

マカにはミネラルがバランスよく含まれています。
ミネラルは「無機質」とも呼ばれており、タンパク質、糖質、脂質、食物繊維、ビタミンに並ぶ六大栄養素の一つです。
栄養素の必要量としては微量ながら、身体の調子を整えたり、各組織や器官の機能を円滑に動かすためには必要不可欠です。

なかでも代謝活動に関してはミネラルの働きが重要です。
代謝とは、食事から摂り入れた栄養素を分解・吸収し、身体の必要な物質に再合成する作業のことです。
ミネラルはビタミンとともに代謝の働きをサポートする酵素の補酵素として代謝を促していますので、ミネラルが不足すると代謝が円滑に行われなくなり、代謝が低下しやすくなります。
代謝が低下すると、体温が下がったり、新陳代謝が低下したり、太りやすくなったり、肌や髪の毛が衰えたりします。
では、マカに含まれるミネラルにはそれぞれどんな働きがあるのでしょうか?

マカに含まれるミネラルの働き

リン

マカに含まれるミネラルの一つである「リン」は、主にリン酸カルシウムやリン酸マグネシウムとなって骨や歯の構成成分になります。
また、リン脂質となって細胞膜の構成成分になったり、ビタミンと結合することで補酵素となり、糖代謝を促したりします。
さらに、リンは心臓や腎臓の働きを正常に維持したり、神経伝達にも関わっています。

カルシウム

マカに含まれるミネラルの一つである「カルシウム」は、人の体内に最も多く存在するミネラルです。
カルシウムは骨をつくるだけでなく、ホルモンの分泌を促したり、胃液の分泌をコントロールしたり、血液を凝固させて出血を止めたりする働きがあります。
カルシウムの99%は歯や骨の構成成分となる「貯蔵カルシウム」と、残り1%の筋肉や血液、神経などの組織に存在する「機能カルシウム」に分けられます。
貯蔵カルシウムは名前の通りカルシウムを貯蔵する役割があります。
機能カルシウムは血液などの体液をアルカリ性に保つ働きを持っています。
というのも、血液や細胞組織がアルカリ性から酸性に傾くと免疫力が低下してしまうのです。カルシウムが体液をアルカリ性に保つことで健康を維持しています。
また、機能カルシウムは神経伝達や筋肉の収縮などをサポートすることで、神経の興奮や筋肉の緊張を和らげます。

マグネシウム

マカに含まれるミネラルの一つである「マグネシウム」は、主に骨や歯の構成成分となります。
また、筋肉や脳、神経に存在することで、代謝を調節したり、ホルモン分泌に関わっていたり、筋肉を収縮したり、神経の興奮を抑えたりする働きがあります。
さらに、カルシウムと一緒に血管を拡張させて血圧を下げたり、血栓をつくりにくくしたりする作用もあります。
ほかにも、マグネシウムは300種類以上の酵素の働きを助ける補酵素としても活躍しています。

ナトリウム

マカに含まれるミネラルの一つである「ナトリウム」は、細胞の外側に存在することで細胞内のミネラルバランスを正常に保っています。
また、ナトリウムはカリウムとともに体内の水分バランスを保持することで、血圧を正常に維持しています。
ほかにも、栄養素の吸収をサポートしたり、筋肉や神経への情報伝達を円滑にしたりする働きを担っています。

マカに含まれるミネラルの一つである「鉄」は、60%以上が血中のヘモグロビンの構成成分となります。
ヘモグロビンは全身に酸素を運搬する重要な役割がありますので、鉄が不足しヘモグロビンの生成が滞ると、全身に十分な酸素が届けられず、貧血やめまいなどを引き起こします。
また、鉄はヘモグロビンを生成するだけでなく筋肉中に酸素を蓄えるミオグロビンの構成成分にもなります。

亜鉛

マカに含まれるミネラルの一つである「亜鉛」は、主に筋肉と骨に存在しているものの、皮膚、肝臓、膵臓、前立腺などの健康を維持する酵素の構成成分としても幅広く存在しています。
とくに、亜鉛はエネルギー産生に欠かせない栄養素の一つです。
食事から摂った糖質や脂質などを体内のエネルギーに作り換えるのは細胞内に存在するミトコンドリアという器官です。
ミトコンドリアがエネルギーを生産する際に欠かせない酵素の一つが亜鉛です。
つまり、亜鉛のサポートによってミトコンドリアはエネルギーを作り出せるのです。
また、亜鉛は精子の構成成分にもなるため、不妊症の予防・改善のためにも有効とされています。

マンガン

マカに含まれるミネラルの一つである「マンガン」は、骨や軟骨、皮膚などの結合組織を合成したり、骨のミネラル沈着をサポートしたりすることで骨や皮膚の健康を維持しています。
また、マンガンは身体のあらゆる組織や臓器の働きを助ける酵素の構成成分となったり、血糖を調節するインスリンの合成にも関わっています。
さらに、マンガンは増え過ぎた活性酸素を抑制する抗酸化酵素の構成成分となることで、活性酸素の除去もサポートします。

カリウム

マカに含まれるミネラルの一つである「カリウム」は、細胞内に存在することで細胞の浸透圧や水分量を保持したりする働きがあります。
また、カリウムはナトリウムとの相互作用によって、血圧を正常に維持したり、高血圧を防ぎます。
さらに、カリウムは筋肉や心臓の働きを正常に維持する働きもあります。

マカに含まれるミネラルの一つである「銅」は、骨を丈夫にしたり、肝臓を正常に維持したり、鉄分と結びついてヘモグロビンを活性化する働きがあります。
また、銅は酵素の原料となることで新陳代謝を促す働きもあります。
新陳代謝が活発になると、内臓が元気になったり、肌や髪の毛がキレイになったり、痩せやすく太りにくくなります。

このように、マカに含まれるミネラルには、体の内側から外側の全身を健やかに維持する働きを担っています。

ミネラル不足はマカで防ぐ!

他の栄養素と比べるとミネラルの必要量は微量です。
しかし、不足すると様々な不調を招きます。
例えばですが、ミネラルが不足すると骨密度が低下したり、内出血が起こりやすくなったり、貧血、運動能力の低下、免疫機能の低下、自律神経の乱れ、食欲低下、生殖能力の低下、味覚障害などが生じます。
とくに女性は生理や妊娠などの影響で男性よりもミネラル不足を引き起こしやすいので、意識して摂る必要があります。
マカにはミネラルがバランスよく含まれているだけでなく、ビタミンやアミノ酸なども含まれていますので、ミネラルの働きをより強化します。
ミネラル不足はマカで防ぎましょう!

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