マカに含まれる鉄の働き

ヘモグロビンを構成

マカに含まれる鉄は赤血球の赤い色素「ヘモグロビン」の構成成分です。
ヘモグロビンは全身の細胞や組織に酸素を運ぶ役割を担っています。
赤血球の寿命はおよそ１２０日ですので、人は鉄を摂り続けないと赤血球が十分に作られなくなります。
すると、体に十分な酸素が上手く行き渡らなくなり、貧血や動悸、息切れなどを起こしやすくします。
全身に酸素を届けるために鉄は必要不可欠です。

ミオグロビンに酸素を供給

鉄は筋肉中に存在する「ミオグロビン」というタンパク質にも含まれています。
というのも、ミオグロビンは血中のヘモグロビンから酸素を受け取って、筋肉に貯蔵しているのです。
そして必要に応じて、筋肉は酸素を使用します。
つまり、鉄が不足してヘモグロビンが十分に作られなくなると、ミオグロビンが取りこめる酸素も相対的に少なくなってしまうのです。
鉄を摂ってヘモグロビンを十分に作ることで筋肉に酸素を届けます。

神経伝達物質の合成をサポート

神経伝達物質とは状況に応じて心身のバランスを保ってくれる大切な物質です。
鉄は、やる気を高める「ドーパミン」、パフォーマンスを向上させる「ノルアドレナリン」、心をリラックスさせる「セロトニン」といった神経伝達物質の合成の際に必要な酵素をサポートする働きがあります。
鉄が不足するとこれらの神経伝達物質の合成が滞るので、心身のバランスを保つためにも鉄は欠かせません。

では、マカで鉄を補給することでどんな効果が期待できるのでしょうか？

鉄に期待される効果

疲労回復

上記でも述べたように、鉄は赤血球内に存在するヘモグロビンの構成材料です。
鉄を摂ってヘモグロビンが活発に作られると、酸素を全身に届けられますので、疲労回復が促進されます。
また、血中のヘモグロビンが増えると持久力や体力も向上しやすくなりますので、活動力が増えたり運動能力がＵＰしたりといった効果も期待できます。

活性酸素の除去をサポート

活性酸素は体内に侵入してきた細菌やウイルスを撃退する働きを持っているのですが、ストレスや喫煙、紫外線などの要因によって過剰に発生すると、健康な細胞までも酸化させて傷つけます。
活性酸素によって健康な細胞までも酸化すると、肌や髪の毛、血管などの老化を促進します。また、活性酸素はガンや生活習慣病のリスクを高める要因にもなります。
鉄は増えすぎた活性酸素を分解・除去する抗酸化物質「ＳＯＤ(スーパーオキシドディスムターゼ）」を活性化する作用があります。
ＳＯＤの働きが活性化すると抗酸化力も高まりますので、活性酸素の除去にも鉄は必要です。

免疫機能の維持・向上

血中には、酸素を運んで二酸化炭素を取り去る「赤血球」だけでなく、体内に侵入した異物を攻撃する「白血球」も存在します。
白血球は、リンパ球、単球、顆粒球の３つに分けられます。
リンパ球は白血球の半分近くを占める免疫作用のメインである細胞です。
単球は体外から侵入してきた異物を食べる作用を持つ細胞です。
顆粒球は寄生虫や細菌などから体を守る細胞です。
これらの働きを持つ白血球によって、人の体は細菌やウイルスを防いでいます。
鉄は白血球の働きを正常に保つ働きがありますので、免疫機能を維持・向上するためには鉄が不可欠となります。

美肌促進

健康維持の働きばかりが目立つ鉄ですが、実は美容にとっても鉄の存在が重要です。
肌のシミやシワが増える原因の一つに活性酸素があります。
活性酸素が増えると肌は酸化から皮膚を守るためにメラニン色素を生成します。
活性酸素の量が多いとメラニン色素の生成量も多くなりますので、正常なターンオーバーでも排出しきれず、色素沈着してしまい、シミやそばかすとなります。
また、活性酸素は肌のうるおいや弾力を維持するコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどを破壊して、肌のシワやたるみを悪化させます。

鉄は増えすぎた活性酸素を分解・除去する抗酸化物質「ＳＯＤ」を活性化する作用があります。
ＳＯＤの働きが活性化すると抗酸化力も高まりますので、活性酸素の除去をサポートして、シミやそばかす、シワやたるみの予防に貢献します。
さらに、鉄は肌のハリや弾力を維持するコラーゲンの生成にも欠かせませんので、鉄を摂ることで肌老化を予防し、美肌を促します。

やる気、集中力ＵＰ

鉄分は、人の脳内でうつ病や不眠症に関係するセロトニンや、物事の意欲や学習効果に関与しているドーパミンといった、『神経伝達物質』の合成に必要な栄養素でもあります。セロトニンが不足するとうつ病や不眠症を引き起こす可能性があり、ドーパミンの不足はやる気の消失や、依存症を発症するリスクを高めます。鉄分を十分に補給することで、こうした神経伝達物質の合成も促進され、精神状態を健康に保ちます。

肥満予防

鉄はヘモグロビンをつくるために欠かせない原料です。
ヘモグロビンは全身の細胞へ酸素を送り届ける役割があります。
ヘモグロビンによって末端の細胞まで酸素が行き届くことで、体温を維持・上昇させます。
体温が高いほど基礎代謝も大きくなりますので、脂肪燃焼効果も高くなります。
鉄が不足してヘモグロビンの生成量が減ると、基礎代謝の大部分を司る筋肉細胞への酸素供給も足りなくなります。
筋肉細胞に十分な酸素がないと脂肪を燃やせず、脂肪が蓄積しやすくなりますので、肥満を予防するためにも鉄は欠かせません。

鉄不足の弊害をマカで予防

鉄が不足するとヘモグロビンの生成量が減少します。
ヘモグロビンの生成量が減少すること起こる不調が、貧血、頭痛、めまい、立ちくらみです。
このような症状はまだわかりやすいのですが、鉄不足の症状には、むくみ、肩こり、手足の冷え、肌のくすみ、吐き気、抜け毛、イライラ、情緒不安定など、一見すると鉄が不足していることで起きているのかどうかわからないものもあります。
鉄が不足すると、肉体的にも精神的にも支障をきたします。
マカには鉄だけでなく、鉄の吸収を促すタンパク質も含まれています。
タンパク質は赤血球の材料にもなりますので、一緒に摂ることで鉄の働きをより高めます。
鉄不足による弊害を防ぎ、健康を維持するためにもマカで鉄を摂りましょう。