子宮筋腫がある女性のマカ摂取はNGな理由

子宮筋腫とは?

子宮筋腫とは、子宮の筋肉から発生した良性の腫瘍です。
女性の5人に1人に子宮筋腫があるといわれています。
上記でも述べたように、子宮筋腫は良性の腫瘍ですので、子宮筋腫によって重篤な病気を引き起こす心配はありません。
しかし、腫瘍が大きくなったり、複数個できたり、出来る場所によっては不調を引き起こすこともあります。

・子宮筋腫の症状
子宮筋腫はできていても自覚症状がないことも多く、検診などによって初めて自分に子宮筋腫があることを知る方がほとんどです。
子宮筋腫はできる場所によって呼び名や症状が異なります。
以下、3つの子宮筋腫のタイプをご紹介します。

(1)筋層内筋腫
筋層内筋腫は子宮の壁の中に腫瘍できる子宮筋腫です。
腫瘍が大きくなることで子宮の内部が変形すると、月経の際の出血量が増え、子宮の収縮が強くなることで月経痛が悪化します。
また、筋層内筋腫が悪化すると受精卵が着床しにくくなりますので、不妊の原因にもなりかねません。
(2)しょう膜下筋腫
しょう膜下筋腫は子宮の外側に腫瘍ができる子宮筋腫です。
腫瘍が大きくなると直腸や膀胱を圧迫して、便秘や頻尿、下腹部の痛みを引き起こすことがあります。
(3)粘膜下筋腫
粘膜下筋腫は子宮内膜の粘膜の下に腫瘍ができる子宮筋腫です。
粘膜下筋腫の場合、腫瘍が小さくても不正出血、過多月経、貧血を引き起こします。
粘膜下筋腫も筋層内筋腫同様に受精卵が着床しにくくなりますので、不妊の原因になりかねません。

子宮筋腫がある女性はマカを控えて

子宮筋腫のはっきりした原因は未だに分かっていません。
しかし、現段階で判っていることは女性ホルモンの影響で子宮筋腫が大きくなることです。
ですから、女性ホルモンの分泌が盛んでいない乳幼児~小学生頃までは子宮筋腫がありません。
子宮筋腫がある女性はマカの摂取をおすすめできない理由もここにあります。

マカには女性ホルモンの分泌を増やす働きはありません。
しかし、マカに含まれるマカに含まれるアミノ酸、ビタミン、ミネラルなどの豊富な栄養成分が女性ホルモンの分泌を促す卵巣をつくったり、ホルモン分泌を促す下垂体に働きかけることで女性ホルモンの分泌をサポートしたりします。
これらの働きが女性ホルモンの分泌を促すと懸念され、マカを摂ると子宮筋腫を大きくしてしまう恐れがあると考えられているのです。

マカは健康や美容に良い影響をもたらす栄養成分が豊富に含まれています。
本来であれば、女性ホルモンの分泌をサポートする働きも、不妊の改善や更年期症状の緩和などに効果的なのですが、子宮筋腫がある方は、その働きが筋腫を大きくさせてしまう可能性があります。
子宮筋腫がある女性はマカの摂取を控えてください。
また、マカを摂りたいけど子宮筋腫があるかどうかわからないという方は婦人科検診などで確認してみましょう。

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